新型コロナウイルスの影響を受けながらも少しずつ飲食店の経営環境が改善されつつある昨今ですが、今回は新規開業コンサルティングにておにぎりを専門に販売される小売店の開業をゼロからサポートさせていただきました。
今回は、そちらのコンサルティング事例の紹介と開業時に気を付けるべきポイントを簡単にご紹介していきたいと思います。
新規開業コンサルの物件選定方法
まず新規開業を目指すにあたり、避けては通れない事柄に【物件選定】があります。
コンセプトが決まり、ターゲットが確定した段階で、開業可能な物件を探します。
今回サポートさせて頂いたクライアント先の場合、ビルの老朽化に伴う改修工事と契約満了が重なり、既存店の撤退を余儀なくされました。
そのため、移転先を探すために約6ヶ月間を掛けて、物件選定のお手伝いをしながら確実に新規開業を成功させるためのサポートを進めてきました。
物件選定のコツは適切な判断基準を持つこと
今回は、20箇所以上のエリアの人口属性を調べ、良さそうな物件が出てくれば時間帯別の通行量調査を実施しました。
もちろん良さそうな物件にはいくつか出会うことはありましたが、確実に集客できる物件に出会うまで慎重に調査を進めました。
特に見るべきポイントは、店前通行量、人口属性、商圏内の競合店の店舗数などがあります。
実際、200以上の物件資料の中から、良いと思えるものに出会えるのは10%以下。そこから立地診断や通行量調査などを重ね、業態コンセプトによってはそれでも出会えないことの方が多いです。
物件選定で特に気を付けるべこと
逆に物件が出たからとすぐさま飛びつき、経営に行き詰るケースが非常に多いのも実情です。
理由は立地の良さのみに注目し、商売で一番大切な投資回収を省みずに開業し十分な売上と利益を確保できないケースです。
そうならないためにも以下の5項目は最低限押さえて物件を選定された方が良いかと思います。
売上予測(客数予測)
賃料
保証金額
初期投資額
投資回収期間
えっ、物件が見つかるまで何ヶ月も掛けないといけないのぉ??
そう思われれるかもしれません。
ただよく考えて頂きたいのですが、目的は店舗の開業ではないということです。
開業はスタートであり、商売が繁盛し十分な売上と利益を確保することが最終のゴールのはずです。
あるいは2店舗目、3店舗目と事業規模の拡大を目的とされているかもしれません。
さらにですが、店舗の規模にもよりますが保証金の支払いも踏まえ、約1,000万円近い投資をされるはずです。
慎重に物件選定をせず、十分な集客力を得られない場合、開業時の何倍ものパワーを費やすことになります。
だからこそ、物件選定は慎重に慎重に、石橋を叩いても渡らないくらいがちょうど良いのです。
今回の新規開業時の物件選定では、クライアント先の努力もあり、仕事の依頼を頂いてから約6ヶ月間を費やし最良の物件に出会うことが出来ました。
【新規開業コンサル】おにぎり専門店の開業を徹底サポート
今回は大手デベロッパーへの入居ということもあり、開業のハードルがかなり高くなりました。
特に、基本設計など確認申請用の資料の作成などが求められ、さらにB工事が絡むため、通常のテナント物件での開業よりもコストが大幅に割高になる可能性が高い状況でした。
そのため、設計士に図面作成を依頼し、各内装・設備業者へ入札にご参加頂き、コストを徹底的に抑えるために業務を進めました。
例えば、ディスプレイ制作やパネルの手配などは支給品扱いにし中間マージンの削減に努めています。もちろん内装業者の方との信頼関係があるからこそなせる業かと思います。
その辺りの細かなノウハウはまたの機会にご紹介したいと思います。
開業前後の店舗イメージはこちら
開業前イメージがこちら
ガラス張りでサッシュやガラス面への看板やシートの設置は不可。
さらに歩道部分は公開空地のため、のぼり旗やA看板の設置はしないようビル側から指示がありました。
完全にガラズ張りでサッシュ面も含め一切施工が出来ないためPRを強め入店率を高めるために相当頭をひねる必要がありました。
入り口ファサード
店舗側面部分
さらにコストを抑えるため、基本図面の制作を設計士に依頼する前にある程度レイアウトを決定しておかなければならず、下記のように寸法を合わせた図面を弊社の方で作成しビル側との協議を進めました。
こちらは平面図です。
こちらが展開図です。
物件取得には面談やプレゼン資料の提出が求められたためラフパースも作成。
開業後のイメージがこちら
入り口ファサードイメージ。おかげさまで開業後は連日ウェイティング。
ガラス面へLEDパネルを設置するため天井吊りにしてもらいました。
店内のPOPはデザイナーの方へ手書きペイント依頼し、温かみのあるイメージにて制作。
恐らく今の状況でいけば、坪売り50万円は固い状況ですね。一安心というところです。
まとめ
~【新規開業コンサル事例】おにぎり専門店のオープンをサポート~
走りながら解説をしてきましたが如何でしたでしょうか。ひとえに飲食店の開業といっても、様々な立地やケースがあるため、その都度状況に合わせて対応していく必要があります。
今回のクライアント先ですが、おにぎりやサンドイッチの卸売が本業のため、店舗での製造がそこまで必要無いところが強みの一つかと思います。
これを応用し、直営店事業の拡大も進めていければ収益性の高い企業へと変貌することは十分に可能だと確信しています。
今回は以上となります。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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