【超繁盛店をご紹介】ベトナムのハノイのフォー(phở)専門店

今回は、ベトナムのフォー(phở)という食べもの、そしてハノイで一日わずか3、4時間しか営業していないローカルの方々に大人気の超繁盛しているフォー(phở)専門の飲食店をご紹介していきたいと思います。

ベトナムのフォー(phở)とは

ところでフォー(phở)という食べ物をご存知でしょうか。

ベトナムのフォー(phở)とは、日本の平打ち面に似ているお米を主原料に作られた米麺のことです

日本ではスーパーなどで乾燥した状態で販売されていますが、ベトナムの飲食店でフォー(phở)を食べる場合は乾燥したものではなく生麺で提供されることがほとんどです。

もちろんインスタントヌードルも非常に豊富に取り揃えられており、実は日本企業のエースコック(Acecook)は『アセコック』と呼ばれ、ベトナムのインスタントヌードル市場のシェアの約40%を占有しています。凄いですねぇ。

ベトナムのフォー(phở)の製法について

こちらではフォー(phở)の作り方を簡単にご紹介します。

恐らく自宅でも製造できるとは思いますがそこそこハードルは高そうですね。

余談ですが、以前日本でフォーの生麺を販売していくと言われていた方がいらっしゃいました。

しかしながら、乾麺が比較的安価に手に入ること、そして食文化の違いを省みるとかなりコアなターゲットになるため販売数を伸ばすためにはマーケットを作っていく必要があったのでなかなか大変だろうなぁ、と感じていましたが実際の状況はどうなのでしょうか?

フォーの製造工程はこちら

フォーの製造の流れを5つ工程にてご紹介していきます。

①米を水に漬ける

②その後臼のような什器ですり潰します

③すり潰した液状の米を薄くシート状にしベルトコンベアの蒸し器へ流していきます。

④最後に裁断機でカットをし、既定の重さに分けます。

⑤最後に吊るして冷却すれば生のフォー(phở)の完成です。

こちらをベンダーが毎朝フォー専門店へ配送し、新鮮な麺がお客さまに提供されているののです。

 

ベトナムのフォー(phở)の歴史

ベトナムは3,500年以上の歴史を持つ国ですが、フォーは比較的新しいソウルフードのようです。

フォーが誕生した由来や起源などは定かではないようですが、19世紀終わり頃にハノイ北部もしくはナムディン省で発祥したという説が有力なようです。そして、中国とフランスの影響を色濃く受けた食べ物です。

20世紀初頭のフランスの植民地下におかれた時代に、ソンホン川(紅河)のビーチや埠頭で人気のある水牛料理として富裕層向けに提供されたのが始まりのようです。

1913年にフランス人画家のモーリス・サルゲによって描かれた絵画がこちらです。

ハノイの旧市街にあるフォーのベンダーを描いたGanhPho Rongの絵は、当時のハノイの夜にフォーが存在していたことを証明できるものだと言えます。

その後、分断国家となった1954年代に北ベトナムからの逃亡者が南ベトナムへ移住します。その際にフォー(phở)の文化が南部のサイゴンへ伝わり、今日のようなフォー(phở)を食す文化が形成されたと言われています。

 

ベトナム北部と南部のフォー(phở)の違いは

ベトナムのフォー(phở)は北部と南部で味やトッピングに大きな違いがあります。

まず北部のフォー(phở)は、牛の骨と豚の骨から作られる出汁の効いた透明度の高いスープをベースにした塩味の強いものが主流です。日本のラーメンのスープに似た特徴があると思います。

そこにスライスされた牛肉や鳥肉やわけぎのようなネギがトッピングされたものが提供されます。

南部のフォー(phở)は、少しあっさりとした甘みのあるスープが特徴です。

バジル、もやしやその他のハーブが別盛りにされ、最終的な味の調整を自分で楽しめるようになっています。

ベトナムでフォー(phở)は朝食に食べられる機会が多い

ベトナムの方々は朝食をフォー(phở)などで済ませることが多いようです。

2018年のPHAPLUATの記事内にあるニールセンの市場調査を引用したデータですが、朝食を外食で済ませるベトナム人の割合は56%に上るそうです。

恐らくその理由は共働き世帯が多いからではないでしょうか。9割以上の夫婦が共働きのため、どちらかが朝食を準備している余裕が無いからだと考えます。

そのためフォー(phở)などを提供している飲食店の多くは朝早くから営業しています。

 

ハノイのフォー(phở)の超繁盛店
Pho Bo Long Bich 121 Tam Trinh

こちらでは外国人が一切来ない、フォー専門店をご紹介します。

お店の名前は、

です。

店頭のイメージはこちらです。

つい先日、ベトナムのパートナーとオンラインで打ち合わせをした際に教えてもらったお店です。

彼も初訪問だったようですが、非常に繁盛していたとのことで情報を提供してもらいました。

私自身、2012年にハノイに駐在してからベトナムとの関りは足掛け10年経ちましたが初めて知ったお店です。

こちらですが、朝の10時にはスープが無くなるため、早朝に行かないとフォーを食べれないようです。行きたい!!

お店のファイスブックの画像がこちら

もしもハノイへ行かれる機会があれば、訪問してみる価値はあると思いますのでぜひトライしてみてください。

今回はこの辺りで終わりたいと思います。

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