ベトナムでの飲食店ビジネスの開業について

ベトナムの方々は、精神的に本当にハングリーな国民性であり、『これだ!!』と感じた商売を見つけると、その事業のコンセプト、デザイン、商品をパクリにパクって開業まで漕ぎ着けます。

今回のベトナムへの渡航の目的であった物件視察に関しても、まさにそんな出来事に直面したので簡単にご紹介していきます。

ベトナム人の飲食店の開業に対する積極性

飲食店も同様に、飲食業のノウハウもなしに、家庭料理に毛が生えた程度のコンセプトにも関わらず400平米の物件を契約し開業してしまいます(笑)

そういったベトナム人は、デザインや内装費を掛けずに一気に開業します。
その勢いには、とにかく驚かされるばかりで、その自信がどこから来るのかは未知の領域ですが、開業資金さえ潤沢にあれば、誰でもお店を開業できるのはどこの国でも一緒だということですね。

無茶な飲食店の開業はベトナムでも辿る末路は同じ

そして、そんな飲食店は一か月もしない内に閉店します…

あれっ、となりの店ってシーフードレストランだったよねぇ

パートナー
前のオーナーは撤退したみたいですね。このカフェは経営者が変わったみたいですよぉ

 

理由は、最低限必要なプロセスすら踏まずに開業に臨むからです。

例えば、ターゲティング、コンセプト立案、立地選定などの開業ノウハウや従業員教育などのマネジメント、さらには財務についての知識に乏しい状況で店舗を開業します。

もちろんマーケティングリサーチなどの重要性を一切理解せずにお店を開業。
そのため個人の場合は、かなりの確率で廃業、もしくは業態変更します…(汗)

飲食店の開業に向け10件以上の物件を視察

先日、ハノイの中心市街地から数キロ離れたところに非常に面白い物件を見つけました。

店舗開業の物件としては条件がほぼ整っており、パートナーたちとイエロービルディング(黄色ビル)と名付け、かなり前のめりで興奮気味に飲食店の開業プロジェクトを進めておりました。

ビルオーナーが資産家のため好条件で賃料や保証金も相場の3分の2以下。

さらに、もともと薬局の居抜き物件で、空調や給排水設備は整っており、内装費もそこまでかけずに開業が出来るだろうと試算しておりました。

内見を終え、メンバー全員、満場一致で物件を抑えていこうとしたときに、不動産会社の担当へ一本の電話が入りました。

不動産業者さん

ごめんなさい!以前にここを内見をされた方が物件を仮契約してしまったようで…

我々一同、『えっ!?どういうこと??』と唖然となり、どうにかならないか頼んでも後の祭りで物件を取得できませんでした。

結局、その日その他10件以上の物件をまわり、飲食店を開業できそうな物件に辿り着くことがないまま帰国。

そして後日、パートナーから一本の電話が入りました。

パートナー
例のイエロービルディングが開業しました!!写真を送るので見てください!

 

その時に送ってくれた写メがこちら。

店頭にLEDのチャネル看板を設置しただけのデザイン性も無いごはん屋さんに、、、
こちらが店内ですが、相当殺風景な感じになってました…

私は、『えーと、、、恐らく1年以内には撤退の可能性が高いから、担当者とは常にコンタクトをとっておいてよ』と伝え、物件探しを継続しました。

その後、物件が見つかり、その1ヶ月後に別のエリアにてお店を開業しました。

ベトナムでも通用する飲食店の開業ノウハウ

飲食店の開業に際しては、ターゲットの選定からマーケティングなど、日本国内のノウハウを試験的に活用してみました。

例えば、立地開発については、開業ノウハウをベースに100m先からの視認性や看板の設置位置など、細かく条件を定め、メンバーと共有。

飲食店の立地開発の記事はこちら

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コンセプト立案やメニューの品揃えなどは、商圏内の競合店舗と将来的に競合になるであろう飲食店を意識したメニュー構成と価格設定にて進めていきました。

もちろん、シビアな価格設定のため、油断をすれば原価率が目標値を圧倒的に上回る可能性があったため、仕入先の開拓もかなり時間を掛けて実施しました。

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結果、初月で同サイズの近隣店舗の2.5倍以上の売上を確保し、営業利益率も日本の繁盛店なみの数値を達成出来ています。

まとめ
~ベトナムでの飲食店ビジネスの開業について~

その開業から2ヶ月が経過したころに、ベトナム現地のパートナーから連絡が入りました。

パートナー
あのイエロービルディングのお店が撤退しますよ!

えっ!?ウソでしょ!マジで??

パートナー
はい!間違い無いです(笑)

実は既に別の物件にて飲食店を開業したばかりのため、我々で取りに行くことが出来ず。。。無念。

実は、賃料もベトナム現地の価格が存在し、外国人は騙されがちです。

その反面、正しいパートナーの選定と、商売が出来る環境さえ整えることが出来れば、資本の少ない個人投資家であってもチャンスを掴むことの出来る非常に魅力的なマーケットです。

また機会があれば進捗状況を更新したいと思います。

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