普段街を歩いていて行列が出来ている飲食店が気になったことはありませんか。
実はこれが同調効果、同調現象と言われるものです。
自分の行動を周囲に合わせたり、同じような振舞いをしてしまう社会心理学の考え方です。
今回はこの同調効果・同調現象を用いて集客力を高めた事例について解説したいと思います。
飲食店にて同調効果を活用した集客事例
この同調行動、同調現象を飲食店の販促で活用し、飲食店の開業時の集客に役立てることが出来ます。こちらではこの考え方を活用した事例をいくつかご紹介したいと思います。
シアトル発祥の大手コーヒーチェーン
1996年に日本初上陸して以来2020年9月現在で1,601店舗を日本に構えるアメリカのシアトル発祥の大手コーヒーチェーンが同調効果を活用しています。
例えば、どんなに混雑しても行列が出来ても一定以上のスピードで業務をこなすことはありません。
あえて列が途切れないようにコントロールしているようにも見えますが、これがさらに行列を生んでいます。
さらにペーパーバックには緑色のマーメードのロゴがプリントされており、一時はそれを鞄の代用として活用している消費者もいましたが、これも同調効果を活用した好例だと言えます。
最大手のファーストフードチェーン行列事例
最大手のファーストフード店が2008年頃に用いた手法で、モニターを活用し行列を意図的に作り出したことがありました。
倫理面での問題を訴えるメディアが多く、当時はかなり叩かれていましたが面白い手法だと感心したのを覚えています。
突き詰めて言えば、飲食店の開業時に取引先や親族などを招待し、店舗の満席具合を演出するのもこの手法と同じだと言えます(笑)
ドリンク専門店の販促事例
無料というキーワードに弱いのは誰でも同じだと思いますが、開業時にトレーニングと認知度の向上のために最寄りの駅前で無料券を配布したところ200名以上の行列ができました…。
もちろん先着50名と銘打って実施しましたので、費用対効果を考えれば十分な販促効果を得ることが出来ました。
大手ハンバーグレストランのフラッシュマーケティング事例
開業後、売上不振に悩む店舗を復活させた手法ですが、3日間ご来店されたお客様全員に全品無料にて商品を提供。
行列が途絶えることのない話題の店舗となり、完全復活を遂げた好例だと言えます。
もちろん店舗の状態を改善し、従業員のモチベーションを一定以上に上げたところでフラッシュマーケティングを活用しています。
課題だった認知度が一気に高まり、店舗の存在を知ってくれた消費者が安定的に飲食店へ来店してくれるようになり業績もV字回復を達成しました。
ベトナムにて立ち上げた和食レストラン
ホーチミンに開業したこちらの店舗ですが、市街地から約30km離れた場所に出来た日系の商業施設内に開業しました。
当時、和食は高価なものという印象を持たれていたため、全てを現地化し集客力を高めた結果、平日300名、週末500名ほどの来店があり大繁盛しました。
その際、席やテーブルを間引き満席率を下げ、ウェイティングが途絶えることが無いように調整が、かなりの気の短いベトナム人が列に並んでも食べたいと感じてもらえる飲食店となり、全席を使用しフル満席にした状態と同様の売上を確保することが出来ました。
まとめ
~飲食店の販促アイデアに同調効果が大いに役立つ理由~
上記の事例で重要なポイントは、『待たされることが苦痛になるお店』と『待つ価値のあるお店』が存在するということです。
基本的には、後者であることがこの同調効果を用いる上で不可欠だということ。
仮に商品力やサービス力が消費者が求めるものよりも低ければ、クレームとなり次回の来店には繋がりません。
そのため、『待つ価値のあるお店』であることが前提条件になりますので活用時には十分にご注意頂ければと思います。
今回はこの辺りで終わりたいと思います。
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