皆さん、明けましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になり、ありがとうございました
昨年同様、本年もよろしくお願い申し上げます
新年明けましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いいたします! pic.twitter.com/0YSCV5DTiR— 宮城 崇@飲食店コンサル×ベトナムビジネス (@InshokukenZen) December 31, 2023
また能登半島地震で被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げると共に一日でも早い復興を祈念いたします。
本当に大変な年始となりましたが、過去の辰年について少し調べてみると、昭和以降に、中国で初の核実験やM7.5の大地震など、取り巻く環境の大きな変化がありました。また、前回の2012年の出来事を振り返れば、世相を表す漢字に「金」が選ばれ、山中教授のノーベル賞受賞など多くの「金字塔」が打ち立てられた年でもありました。
2023年の飲食店倒産件数は768件でコロナ禍直後の20年にせまる勢い
ところで2023年は飲食店にとり厳しい年になりました。
コロナは終息し、政府からの支援金や助成金は打ち切られ、飲食店の地力が試される、そんな年ではなかったでしょうか。
また感染症による緊急事態宣言などの影響で、消費者の商習慣は大きく変わり居酒屋業態などでは一軒目に選ばれないお店はことごとく苦戦を強いられていたと思います。
ちなみに帝国データバンクの発表によれば、2023年の倒産件数は、コロナ禍直後の先行きの見えない環境下の数字に迫る勢いだったようです。
調査結果
1 飲食店の倒産、2023年は768件発生 前年から7割増 「居酒屋」「カフェ」は過去最多
2 飲食店を襲った物価高 メニューへの「価格転嫁」進むも道半ば 仕入・販売価格のギャップ開く
出所:帝国データバンク | 「飲食店」倒産動向調査(2023年)より
飲食店における2024年以降の課題と目指すべき行動について
前述の通り、2024年も倒産件数は増加傾向にあると感じますが、それでも希望はあります。
消費者の生活様式は変わり、仕事終わりの飲食機会は激減しているのは事実ですが、昨今はモノ消費からコト消費へお金の使い方がシフトしています。
そして、繁盛店は相変わらずお客様で溢れている事実が存在します。
ここで無理だと諦めるのか、または消費者のニーズを捉え、新たな一手を打ち出すのかで、今後の事業展開は大きく変化してくるはずです。
現に弊社にてお付き合いさせて頂いている企業さまでも、昨年セントラルキッチンを作り、今年も1~2店舗の出店を計画している企業やベトナムへの出店を希望されている支援先もあります。
つまりどんな環境下でも消費者のニーズを捉え、そこに正しく経営資源を投入できる企業は伸びていくということです。
2024以降の飲食店経営のキーワードは【地域密着型】
大手チェーン店は別として事業規模の小さなチェーン店においては、地域密着をキーワードに生存率を高めながら、少しずつ成長していくことが大事ではないかと考えております。その上で大切にしておきたい6つのポイントについて記載しておきます。
- ①地域ニーズの理解
地域の顧客層や嗜好を理解しそれに合わせたメニューやサービスの提供
- ②地産地消
地元の食材や生産者と協力し新鮮で地元らしい料理を提供し地域コミュニティとの結びつきを強化
- ③親しみやすい雰囲気
地域の雰囲気や文化に合った雰囲気作りで顧客とのコミュニケーション強化
- ④地域のイベントや行事への参加
地域社会のイベントや行事への積極的な参加で顧客との繋がりを強化し認知度を向上
- ⑤手頃な価格と地域経済への貢献
地域経済に配慮し、手頃な価格で提供し幅広い層の顧客へアプローチ
- ⑥地元の歴史や伝統を尊重
地元の歴史や伝統に敬意を払い地域に愛される店作り
まとめ
~2024年も飲食店にとり厳しい年に【地域密着を意識した戦略策定】~
昨年に引き続き2024年以降も飲食店にとり厳しい一年になることが予測されます。
しかしながら、【待ち】の店舗経営をしているお店にとっては厳しい状況になるだけであって、消費者のニーズをしっかりと捉え、コト消費の需要を掴みにいく努力をされているお店はドンドン忙しくなるはずです。
消費者の感動体験と地域密着型を意識した店舗作りで、さらに飛躍の年にしていきたいところですね。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
皆さん、本年もどうぞよろしくお願いいたします!