ペルソナの作成が安定した集客の第一歩|飲食店健全化経営コンサル

まずはじめに結論から申し上げますと、ペルソナを作成し客層を明確にすれば集客力は安定します。

逆に、どんなお客様でもウェルカムというお店は繁盛店になり辛いと言えます。

今回はペルソナについての解説および作成に必要な考え方などを簡単に解説していきたいと思います。

ペルソナとは何か

ペルソナ(Persona)とは心理学の用語で、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングが提唱した概念です。
そもそもは古典劇の仮面を意味していましたが、ユングは人間の外的側面とその内面に潜む自分をペルソナと定義しました。
マーケティングでは、この仮面を架空のユーザー像や人物像に置き換えペルソナと呼びます。

ところで、ペルソナはターゲットと混同されることがあります。
もちろん、基本的な考え方は同じですが、ターゲット設定の一部であり、さらに深く詳細に人物像を設定したものをペルソナと呼びます。

ターゲットの場合、「20代・女性・学生」「30代・男性・自営業」のように、ある程度の幅を持たせた属性を示します。
逆に、ペルソナは、それをリアリティのある人物像に落とし込んだものを言います。

ペルソナの事例

デモグラフィクス(人口統計学的属性)
性別 男性
年齢 23才
地域 駅近マンション2階
所得 230万円
職業 営業職
学歴 大卒
家族構成 1人

基本的にはさらに具体的に設定しますので、下記の項目などを設定していきます。

サイコグラフィクス(心理学的属性)
ライフスタイル/行動/価値観/趣味/購買動機/購買頻度

フィーリング(来店動機)
ニーズ/ウォンツ/ステレオタイプ/エモーション

ペルソナの設定が安定した集客に繋がる理由

飲食店経営者

ペルソナを作成し商品やサービスの販売相手を明確にしたら集客力の低下に繋がるのでは?

そうですね、そのように思われるほうが自然かもしれません。

お客さんを選ぶなんて出来ない

うちはどんなお客さんにでも来店してほしいわ

一名でも多くのお客さんに来てほしいのに客層を絞るなんて無理だ

様々な意見があると思いますし、以前の私も同じように考えていたことがあります。

しかしながら、客層を絞らないということは、様々なタイプのお客が店舗に混在しているということになります。

例えば、カウンターで静かにワインを飲むカップルと騒がしく飲食している団体の学生が混在するお店が繁盛店になるでしょうか。

この場合、結果的にどちらか片方もしくは両方の客層を失うことになります。

実はこれはあるお店で実際にあった事例です。

団体客の方が売上を確保しやすいからと、高額な有料広告を活用し一過性の客数増加を図りました。

目の前の売上を追いかけ一瞬の売上増加には繋がったようですが、次第に客数が減少してきたため弊社へお問合せを頂きました。

だからこそ、ペルソナを設定し、『誰に何を売る店舗なのか』を明確にすべきなのです。

ペルソナを設定し、来店してほしい客層の集客力を高める

Twitterでもつぶやきましたが、求める客層が自然に集まるお店を作ることが出来れば、お客様を神様だと崇める必要が無くなります。

さらに店舗サイドは、無駄なストレスを抱えること無く商売に集中できるようになるため離職率も低下し収益性の安定を図り易くなるのです。

来店したい人お店が求める客層

この実現がより健全な商売に繋がります。

つまり『安定した客数の確保』を目指すための第一歩がペルソナの作成にあると言えます。
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まとめ
~ペルソナの作成が安定した集客に役立ちます~

今までの飲食業は、『接客のみのマンパワーに頼る』、『高額な広告宣伝費を払い集客する』、また 『店頭呼び込みに頼る』、そんなビジネスでも何とか成り立っていました。
しかしながら、感染症の影響で、飲食業も商売の在り方を見直すタイミングにあるのではないかと強く感じています。
もちろん、飲食業を生業にする上で根本的な考え方(QSCAなど)は変わりません。
しかしながら、人口の減少や在宅勤務の増加など、飲食店を取り巻く環境が大きく変化していく中で、やはり商圏内で一番店になることが商売を安定させることに繋がるのではなかと考えています。
そして、地域一番店になるための第一歩が、商圏人口の属性をより深く理解し、その情報に基づいてペルソナを作成することなのです。

さらに言えば、そこから導き出したペルソナに対て、業態コンセプトを立案し、商品企画(ウリ商品や主力カテゴリー)、内外装企画(色合い、素材、ファサード、店内POPなど)を進めていくべきなのです。

今回のぺルソナに関しての記事は以上となります。

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