アルバイトの求人に困っているけど、そこまで費用を掛けずに募集をしたいとお考えの飲食店オーナーさんへ向けて記事を書きました。
アルバイトの採用に苦慮されているお店に向けて
【募集】ではなく【集客】と考えれば解決策が見えてきますよ
【集客】なので、
『満足度を高めるために何をすべきか?』
を前提に教育カリキュラムを立てると離職率も減ります
発想の転換がとても大切
広告費0円で一週間で3名の応募が来ました pic.twitter.com/NlZ6NZlirb
— 宮城 崇@飲食店専門コンサル (@InshokukenZen) January 26, 2021
前提条件として、地域のお客様に愛される店づくりをしている飲食店に限ります。
それでは解説をしていきたいと思います。
アルバイトの求人が必要になるタイミング
アルバイトの求人に費用を掛けても、人が採用できないと苦労された経験をお持ちの経営者の方は多くいると思います。
私も飲食店を運営していた際には、10万円掛けても『問合せ5件』、『採用1件』なんてこともあり愕然とした経験があります(汗)
ところで、一重にアルバイトの募集といっても、求人の動機は2つに分かれると考えます。
まずは、ポジティブなアルバイトの求人です。
現状の人手は足りているが、戦略上新たなスタッフの求人を検討されているパターンです。
もう一つがネガティブなアルバイトの求人です。
人が定着せず、広告媒体を活用しながらアルバイト求人で人を集め何とか営業をされているパターンです。
(A)ポジティブなアルバイト求人
業容拡大を考えている
集客力が高まり人手が不足している
新たにランチを始めるため
(B)ネガティブなアルバイト求人
アルバイトが全く定着しない
アルバイトを求人してもドンドン辞めていく
既存のアルバイトからの紹介を得られない
今回の場合、募集の効果を最大化できるのは(A)のポジティブな求人を検討されているお店です。
(B)の場合は、飲食店の状態に問題があるため、アルバイトの求人をしたところで定着はしません。
先に行うべきことは高い離職率の原因を調べ、そこを改善していくことです。そこにメスを入れずに今までと同じ体制にてスタッフの求人を掛けたところで、数ヶ月後の退職は目に見えています。
まずはスタッフへの教育体制や飲食店の状態を見直し、働き易い環境を構築した上で求人をされることをお勧めします。
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0円でアルバイトの求人を成功させる方法
【手書きPOPを活用】
但し、ポジティブなアルバイトの求人であっても有料広告を利用したところで、採用が出来ないと嘆く飲食店が多いのも事実です。
そこで今回は広告費を掛けずに採用した例をご紹介していきます。
求人のポイント①:アルバイトの【募集】から【集客】へ
まずは求人の際に、【募集】という考え方を【集客】へと切り替えてみましょう。
飲食店への来店を促す考え方を求人に応用します。
ここで大切なのが、飲食店で働く賃金以上のベネフィット(得られる恩恵)を求人POPでしっかりと提示していくことです。
飲食店では当たり前に感じていることでも、求人POPを見たアルバイト側からすればベネフィットと感じてもらえることがあるかもしれません。
飲食店の日常がベネフィットになる例
まかない有り
豊洲で仕入れた鮮度の良い魚介類がまかないで出ます!
このように求人POPを見てくれたアルバイトが関心を引くようなベネフィットを出来るだけ多く探しアピールしていくことが重要です。
求人のポイント②:求めるアルバイトの人物像を書き出す
どんなアルバイトに働いてもらいたいのかを具体的に書き出しいきます。
より具体的な方が、応募件数は増えます。
アルバイト応募をしてきてほしい人物像をより鮮明にします。
(例)求めるアルバイトの人物像=メインターゲット
- 性別: 女性
- 年齢:30代
- 職業:無職の主婦
- 家族構成: 夫(40代)と 子供(4才)の3人
- 価値観:節約志向で将来のマイホーム購入のために収入は主に貯蓄にまわす
- 購買行動:年間数回の大きな買い物のみで普段は近隣スーパーを数件まわり安価な食材を購入している
- 趣味:子供と公園で遊ぶことと、SNSでフォローしているカリスマ主婦の情報を見ること
- ニーズ:毎日の夕飯の献立を簡単に作れる方法を知りたい
- 応募動機:昼間の空いた時間帯に人と話せる環境と貯蓄のための収入が欲しい
そして、サブターゲットも選定します。
女性の大学生または高校生なのか、男性のサラリーマンなのかなど、上記と同様にほしい人物像を書き出します。
求人のポイント③:アルバイトの目を引くPOPを作成
例えば、主婦を採用したい場合、求人のPOPはチラシのような書体で、家庭的な雰囲気のものにしてみると効果が高まります。
弊社でアルバイトの求人をサポートした際に企画作成した実際のPOPがこちらのものです。
アルバイトの求人でクライアントからの要望が一点。
それは、アルバイトの時給を都道府県で定められている最低賃金にしたいということ。
ちなみにここ1、2年のパート・アルバイトの採用コストですが一名当たり6万円かかるようです。
パート・アルバイト平均採用単価 63,750円/名
パート・アルバイト平均時給 1,284円
出所:【neocareer アルバイト平均採用単価 2020/10/29 】より
正直、かなりハードルは高いと感じました(汗)が、要望に応えるのが我々の仕事ですので戦略を練りました。
アルバイトの求人をネット媒体に頼るのは確実に不利だと考え、店頭POPに活路を見出しました。
まず、アルバイトの時給以上の【お店の強み】や【メリット】となる要素を洗い出し7項目に分類しました。
併せて、実際に勤務されているパート・アルバイトの方の画像を掲載し、お店の雰囲気を前面に打ち出しました。
こちらをB2サイズで印刷し、店頭の目につく場所へ掲出したところ2日後に1名から応募があり採用に至りました。
併せて、各SNS媒体やGoogleマイビジネスへも投稿し、露出を増やすことで応募件数を増加させることに成功しています。
まとめ
~アルバイトの求人を成功させる方法【手書きPOP活用法】
昨今、飲食店においてアルバイトの求人を成功させることは非常に難しくなっています。
特に、優秀なアルバイトの採用は、いくら広告費を掛けたところで反応が薄く一人も採用が出来ないということもざらです。
理由はUBEREATSなど、新たな働き方を選択できる時代になったこと、そして、優秀であればあるほど将来のことを見据えて自分の能力を高めることを目的に仕事を選択しているからだと感じます。
但し、こちらでご紹介したように、それでも労働意欲のある方はいます。その方々が求めている情報を適切なタイミングで届けることが出来れば応募に繋がります。
そして、これからの時代、少子高齢化による労働人口の減少は飲食店運営の大きな課題になると思われます。広告媒体のみに頼るのではなく、多くのチャネルを持ちながら多面的に人材を確保していく仕組みを今から構築していくすべきだと考えます。
今回はこの辺りで求人の話しは終わりにしようと思います。
アルバイトの求人でお困りのオーナーさんは、ぜひ募集方法を見直してみてください。こちらでご紹介した考え方をご活用頂き、応募を最大化して頂ければ幸いです。
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