ベトナムでSNSを通じてファッション製品を購入する消費者が増加中!?

以前にも『億万長者を生むベトナムでのSNSを活用したイーコマース事業』にてベトナムのeコマース環境についてご紹介しましたが、今回はさらにベトナムの人々のオンラインショッピングのトレンド、特にファッション製品についてをご紹介していこうと思います。

現在、ベトナムではオンラインにて商品を購買する層が非常に増加しており、さらにその55%が、eコマースプラットフォームよりも【フェイスブック】や【Zalo】などのSNSをファッション製品の購入に活用していることが新しい調査で判明したようです。考えられる理由として、ベトナム人は意外とせっかちな国民性のため、eコマースプラットフォームからのメールでの応答を待つことを面倒に感じてしまうということ、そしてSNSでのコミュニケーションが店舗でのそれと同様に身近なものになってきていることだと考えられます。

先に申し上げた通り、消費者はSNSを通じた取引であれば不自由なく売り手側と直接サイズやデザインや色合いなど、多くのことを相談しながら購入を進められる利便性があると感じています。そして、そのうち88%は、SNSショップとチャットをすることで必要な情報を入手するとも答えています。SNSを通じた最も一般的な問い合わせは、製品の価格、詳細、画像のようです。
2019年7月に16歳から45歳までの約500人(主にハノイとホーチミン市)を対象にしたオンラインを通じてのアンケート調査では、SNSの主な利点は、『利便性』が37%と『友人とのコミュニケーション』が31%だったようです。
そして、SNSの代表格である【フェイスブック】は、ベトナムの人々が最も頻繁に使用するアプリであるため、ユーザーはショッピングのために別のアプリをインストールしたり、ログインをする必要がないとも回答しています。

そして、SNSショップは専門的なカテゴリ(ファッション、サプリメントなど)に特化する傾向にあるため、顧客が必要な製品を見つけ易い環境になっています。また新しいショップを見つけた主な理由として、『SNS広告』と『友人の口コミ』によるものが大半であったとのことです。
そして購入者が特定のSNSショップのリピーターになる理由の一つ目は、やはり製品が高品質であること、そして二つ目は『製品の多様性』と『ショップ所有者への満足度が高いこと』が主な理由です。

もちろん、eコマースプラットフォームは依然としてベトナムの消費者の間で最も人気のあるオンラインショッピングチャンネルの一つです。なぜならソーシャルネットワークと比較して、eコマースプラットフォームでは、より多くのプロモーションを提供し、より安い価格を提供していることをユーザー側は理解しているからです。

このベトナム人の購買動機を十分に理解した上で、SNSとeコマースショッピングチャンネルを上手に使い分け、ノウハウを蓄積しながら事業の拡大をしていくことがベトナムでのオンラインビジネスの成功の近道の一つになっていることは言うまでもないことをご理解いただけたと思います。

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